「病児保育って、他の子の病気がうつりそうで怖い…」
そう感じて、利用を迷う方はとても多いです。
私は病児保育室で働いていた経験がありますが、
現場にいた頃は、感染への不安はあまり感じていませんでした。
ただ、自分が母になってみて
「知らない場所に預ける」ということ自体に、不安を感じる気持ちはよくわかるようになりました。
だからこそ、病児保育がどんな場所なのかを
きちんと知ってもらえたらと思っています。
こびとオレンジはじめまして。
病児保育に14年勤務していた元主任保育士です。
施設の見学会では、必ずといっていいほど
「他の病気がうつらないですか?」というご質問をいただいていました。
それだけ、多くの方が不安を感じているポイントなのだと思います。
この記事では、そうした不安に対して
現場で見てきたことをもとにお伝えできればと思います。
病児保育=うつる場所?よくある誤解
「病気の子が集まる場所=うつる場所」
そう思われがちですが、実は少し違います。
感染が広がるかどうかは
・どのくらいの距離で関わるか
・どれくらいの時間一緒に過ごすか
・環境(換気や消毒など)
といった条件によって変わります。
ただし、
「この距離なら大丈夫」「この時間ならうつる」といった
はっきりとした基準があるわけではありません。
同じ空間にいても感染しないこともあれば、
条件が重なれば感染することもあります。
そのため病児保育では、
こうした条件に配慮しながら、日々対応が行われています。
病児保育の感染対策はどこまでされている?
病児保育では、感染を防ぐための対策が徹底されています。
・受け入れ時の病状確認
(どの部屋で過ごすかを判断し、感染が広がらないようにするため)
・感染力の強い病気の受け入れ制限
(私の働いていた施設では、感染力の強い麻疹・風疹などは受け入れを行なっていませんでした。)
・症状ごとの空間の分離
(基本的には、同じ疾患の子どもを同じ部屋でお預かりしています)
・こまめな消毒・換気
・職員の衛生管理(手洗い・手袋の着用など)
こうした基本に加えて、施設ごとにさまざまな工夫もされています。
たとえば、入り口やトイレが共用の場合には
利用する時間をずらしたり、使用後に必ず消毒と換気を行うなど、細かい配慮がされています。
また、施設によっては
空気の流れまで考えた設備(陰圧管理やHEPAフィルター)を取り入れているところもあります。
(汚れた空気が外に広がらないようにする仕組みです)
▶ 実際に働いて感じたこと(体験)
私自身、病児保育の現場で14年間働いていましたが、
その中で「病児保育室で感染した」という報告は一度もありませんでした。
もちろん、どんな環境でも感染リスクをゼロにすることはできません。
ただ、日々こうした対策を積み重ねていることで、
実際の現場では感染が広がらないように保たれていると感じていました。
また、日々の保育の中でも
スタッフによる感染対策が細かく徹底されていました。
・担当のスタッフ以外は入室を控える
・感染性の高い症状の子が過ごす、いわゆる隔離室に入ったあとは、その場でエプロンを外し、別の部屋へ持ち出さないようにする
・こまめな手洗いや手指消毒を徹底する
といったように、
子ども同士だけでなく「大人が媒介にならないようにする」ことも強く意識されていました。
一つひとつは小さなことに見えるかもしれませんが、
こうした積み重ねが感染を防ぐことにつながっていると感じています。
だからこそ、過度に怖がりすぎなくても大丈夫なのかなと感じています。



「わが子を預けるとしても、ここなら安心だな」
と思えるくらい、感染対策は徹底されていました。
それでも感染リスクはゼロではない
どれだけ対策をしていても、感染リスクをゼロにすることはできません。
これは病児保育に限らず、
家庭内や保育園でも同じことが言えます。
特に
・距離が近い関わり
・免疫が落ちているタイミング
などが重なると、感染の可能性はどうしても出てきます。
ただ、病児保育では
そうしたリスクをできる限り下げるための対応が日常的に行われています。
まとめ|「頼る」という選択肢もあっていい
病児保育を無理におすすめしたいわけではありません。
子どもにとって一番安心できるのは、家族と過ごす時間。
それは間違いないと思います。
ただ、どうしても仕事が休めないときや、
心や体に余裕がなくなってしまうときもあります。
そんなときに、
「ここなら安心して預けられるかもしれない」と思える場所があることで、
救われる気持ちもあるのではないでしょうか。
実際に現場では、
「助かりました」と話してくださる保護者の方が多くいらっしゃいました。
無理に頼る必要はないけれど、
いざというときの選択肢のひとつとして、
知っておくだけでも少し気持ちが楽になるかもしれません。
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