病児保育の予約が取れないのはなぜ?現場保育士が教える理由と対処法

子どもが急に熱。
仕事は休めない。

「病児保育に預けよう」と思って電話したのに

「今日は満員です」

そんな経験、ありませんか?

私は14年間、病児保育の現場で働いてきましたが、実は予約が取れないのには理由があります。
今回は、現場で見てきた事情と、予約が取れないときの対処法をお話しします。

目次

病児保育の予約が取れない「現場のリアル」な3つの理由

① 体調が悪い子ども前提の手厚い配置になっている

保育園にも、保育士の配置基準があります。
しかし、病児保育は体調が悪いお子さんをお預かりする場所なので、一般の保育園より手厚い配置で保育を行っています。

発熱してぐったりしている子、
咳が続く子、
吐いてしまう子…

体調の変化を細かく見守る必要があるため、
少人数で丁寧に見る体制になっています。

そのため、思ったより受け入れ人数が少なく、予約が取りづらいこともあります。

こびとオレンジ

インフルエンザの流行期などは、予約開始後すぐに定員がいっぱいになることも少なくありません。
また、新入園児さんが多く利用することもあり、4月〜6月も実は満室になることが多いんです。
「初めて予約してみたのに、断られた…」となることもありますが、空いている時期もありますので、諦めずに問い合わせてみてくださいね。

② 定員がいっぱいじゃないのに預かれないことがある

「まだ定員いっぱいじゃないのに断られた…」
そんな経験がある方もいるかもしれません。

病児保育では、感染を防ぐために病気ごとに部屋を分けてお預かりする必要があります。

例えば

  • インフルエンザ
  • 胃腸炎
  • アデノウイルス

など、感染力のある病気は同じ部屋にできません。

そのため

  • 人数としては空きがあるけれど、部屋が足りない
  • 部屋は空いているけれど、同じ病気の子で定員いっぱい

ということも実際によくあります。

こびとオレンジ

「なるべく多くの子を預かりたい」という思いで、毎日予約リストとにらめっこしながら、やりくりしていました。
ただ、部屋の数には限界があり、どうしてもお断りせざるを得ないことも多く、心苦しかったです。

③ 症状によっては医療機関での対応が必要なこともある

病児保育は、基本的に医師の診察や判断をもとに利用するサービスです。

症状によっては、
「保育ではなく医療機関での対応が必要」と判断されることもあります。

例えば

  • 水分が取れず脱水が心配な状態
  • ぐったりしている
  • 入院の可能性がある

施設によっては、医療機関と連携して紹介状を書いてもらえることもあります。

こびとオレンジ

現場としても、医師の判断は絶対です。
何よりお子さまの体調が最優先なので、ここは仕方ないとご理解ください。
予約が取れない場合もありますが、安全のための判断だとご理解いただけると嬉しいです。

【現場からアドバイス】予約をスムーズに取るための3つのポイント

① 予約開始のタイミングを再確認しておく

例えば「前日の9時から受付開始」という施設では、9時を少し過ぎただけで予約が埋まってしまうこともあります。
焦る必要はありませんが、スマホのアラームなどを使って、受付開始後なるべく早めに予約できるよう準備しておくと安心です。

② 当日の朝にもう一度空き状況を見てみる

夜のうちに熱が下がったり、ご家族の予定が変わったりして、当日の朝にキャンセルが出ることも意外とよくあります。
「昨日は満員だったから」と諦めず、朝の時間にもう一度チェックしてみると、すっと予約が取れることもありますよ。

③ 複数の施設を候補に入れておく

自宅や職場の近くなど、通いやすい範囲で2〜3か所ピックアップしておくと安心です。
施設によって予約方法(ネット・電話)が違うこともあるので、事前に会員登録だけ済ませておくと、いざという時にスムーズです。
事前登録の方法やポイントは、こちらの記事で詳しく解説しています。→ 病児保育の事前登録ガイド↗︎

それでも予約が取れないときの対処法

どうしても枠が埋まっていて動けない時のために、他の選択肢も知っておくと気持ちに余裕が持てます。

① いくつかの預け先・サポートを調べておく

病児保育は前日や当日の予約になることが多く、どうしても預け先が見つからない日もあります。
選択肢を事前に確認しておくことで、いざというときに慌てず対応できます。

  • 病児対応のベビーシッター
  • 自治体のファミリーサポート

最近は、体調不良のお子さんの見守りに対応しているシッターサービスも増えています。
自治体によっては利用料の助成が出る場合もありますので、まずは確認だけでもしてみると安心です。

② 家事は無理せず手放す

いろいろ段取りをしたけれど、どうしても予約が取れず、お仕事を休むことになる場合もあります。

特に体調が悪い子どもは

  • ぐずぐずして抱っこが増える
  • 添い寝から動けない

ということもあります。

家庭では看病と家事を一人で抱えがちですが、そんな日は無理せず、家事の負担を減らすことも大切です。

元病児保育スタッフとして思うこと

14年間現場にいて感じるのは、病児保育はできるだけ多くのお子さんを受け入れたいと思っていても、どうしても人数に限りがあるサービスだということです。

体調が悪いお子さんをお預かりするため、スタッフ配置や部屋の使い方など、安全面を最優先にした体制になっています。
そのため、感染症の流行期などはどうしても予約が集中し、「利用したいのに入れない」という日が出てしまうこともあります。

施設側も、できる限り調整しながら受け入れをしていますが、どうしても限界があります。

もし予約が取れなかったとしても、それは決して保護者の方の準備不足ではありません。
いくつかの選択肢を知っておくだけでも、いざという日の不安を少し減らすことにつながります。

まとめ

病児保育の予約が取れない主な理由は以下の通りです。

  • 専門スタッフの配置基準により定員が少ない
  • 二次感染防止のために病気ごとに部屋を分ける必要がある
  • お子さんの安全のため、年齢や症状に制限がある

予約の確率を上げるには、「開始時間の確認」「当日朝の再チェック」が有効です。
また、いざという時のために ベビーシッターや宅配サービスなど、他の選択肢も持っておくことが安心につながります。


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この記事を書いた人

一般の保育園で2年、病児保育で14年勤務。
主任としての経験もあり、保護者と現場をつなぐ役割を担ってきました。

現場で見てきたリアルな悩みや、「預けること」への不安。
その経験をもとに、病児保育や子育てについて、現場目線でわかりやすく発信しています。

現在は、想いを形にするロゴ制作も行っています。
大切にしているのは「相手の気持ちに寄り添うこと」です。

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