朝、体調の悪いわが子を病児保育に預けるとき。
泣かれると、胸がギュッとしますよね。
「かわいそうかな…」「無理させてるかな…」
私も元保育士として14年間、たくさんのお子さんをお預かりしてきましたが、「ごめんね〜」と言いながら後ろ髪を引かれる思いで出勤していくお母さん・お父さんの姿を何度も見てきました。
でも、保育室の中では――
朝の涙のあとに、また違った子どもの姿が見えてくるんです。
病児保育に預けるのは「かわいそう」?
「体調が悪いのに預けるなんて、かわいそうかな…」
そう感じてしまう方も多いと思います。
本当はおうちで休ませてあげたい。
でも、どうしても外せない仕事がある日もありますよね。
そんなときに頼る場所のひとつが、病児保育です。
まずは、どんな場所なのかをお伝えします。
病児保育はどんな場所?「プロと一緒に、しっかり体を休める」ための環境
病児保育は、通常の保育園よりも少人数で、体調の悪いお子さんを安全に預かるために手厚い配置がされています。
「体調が悪いのに預けるなんて……」と自分を責めてしまう方もいますが、病児保育は単に預かるだけの場所ではありません。
専門的な知識を持つスタッフが寄り添い、お子さんが一日を無理なく穏やかに過ごし、「元気になるためのお手伝いをする場所」なんです。
お子さんのペースで「ゆったり」過ごせる
普段の園ではクラスのみんなと一緒に活動しますが、病児保育は「その子のその時の状態」に合わせるのが基本です。
- 熱が高ければ静かに横になって絵本を読む
- 少し元気が出てきたら座ってパズルをする
- 食事も、食べやすいものを食べれるだけ
そんな風に、お子さんの体調に合わせて1対1に近い形でゆったりと過ごします。
この「自分だけのペースでいいんだ」という安心感が、回復への第一歩になることもあります。
環境が変わることで「できること」が増える子も
実は、おうちとは環境が変わることで、意外な姿を見せてくれる子も多いんです。
おうちでは、ママやパパに甘えて「いやいや」と水分を拒否してしまう子が、病児保育では保育士と一緒に意外とゴクゴク飲めたり、お薬をスムーズに飲めたり。
お迎えの時にその様子をお伝えすると、「えー!家ではあんなに嫌がってたのに!」と驚かれることも本当によくありました。
お子さんなりに「ここはいつもと違う場所だ」と切り替えて、その子なりのペースで、ゆったりと一日を過ごしています。
朝は泣いても大丈夫。14年現場で見てきた「泣いた後」の子どもの姿
朝、おうちの方と離れる時は、大泣きする子もいます。
でも、14年現場にいて「一日中泣き続けた子」は、ほとんどいません。
朝の涙は、決して「預けられてかわいそう」な涙ではありません。
それは、「ママやパパのことが、それだけ大好き!」という精一杯のメッセージであり、離れたあとに自分のスイッチを切り替えるための、子どもなりの準備運動のようなもの。それだけなんです。
お迎えに来たお家の方が「えっ、朝はあんなに泣いてたのに…製作までさせてもらったの?良かったね〜」と驚かれることもよくありました。
現場の保育士も、「病児保育に来て楽しかった、安心して過ごせた」と思ってもらえる環境を作るために、日々お子さんと向き合っています。
14年間その姿を見てきたからこそ、私は自信を持って「大丈夫ですよ」とお伝えしたいのです。
どうしても外せない仕事がある日、どう乗り切る?
「本当はおうちで休ませてあげたい」という気持ちと、仕事の責任。
その間で揺れるのは当然です。
例えばインフルエンザの出席停止期間。
5日間すべて仕事を休むのは現実的に厳しいこともありますよね。
「そのうち2日は病児保育を頼ろう」と切り替えるのも、立派な選択肢です。
また、胃腸炎などの感染症の場合、「おじいちゃんやおばあちゃんに預けるのは感染リスクがあって気が引ける…」という悩みもあると思います。
そんなときこそ、専門の知識を持ったスタッフがいる場所を頼ってほしいのです。
ママやパパの笑顔が、子どもの安心に繋がります
無理をして仕事を休み続けたり、看病と家事をすべて一人で抱え込んだりして、ママやパパ自身が心身ともに余裕をなくしてしまうこともあるかもしれません。
ママやパパが「今日はここでゆっくり過ごしてね、なるべく早く帰ってくるね」と、納得して穏やかに送り出すことができるほうが、結果としてお子さんにとっても一番の安心材料になります。
まとめ:罪悪感よりも「今日はこれでいこう」と決めた自分を認めて
14年間、現場でたくさんの親子を見てきて、私が感じていることがあります。
病児保育に預けることは、決して特別なことではありません。
それは、家族が無理をしすぎないための「必要なサポート」を選んでいるということです。
子どもは、大人が思っている以上に強く、環境の中で自分なりに切り替える力も持っています。
「今日はここでゆっくり過ごしてね。なるべく早く迎えに来るね」
そんな気持ちで送り出すことができれば、それだけでもお子さんにとって安心につながります。
病児保育の現場には、いつでもお子さんを支える準備ができているスタッフがいます。
どうかひとりで抱え込まず、必要なときには頼ってくださいね。
最後に、看病するママやパパへ
14年現場にいて「これがあると、少しだけ看病の負担が軽くなるな」と感じたものをいくつかご紹介しますね。
- OS-1(ゼリータイプ) 水分補給が難しい時でも、スプーンで少しずつあげやすいですよ。
好みはありますが、こちらの「りんご味」なら飲みやすいというお子さんも多かったです。
もしもの時のために、よかったら一度試してみてくださいね。 - 固くならない保冷剤 ゴツゴツしないのでお子さんも嫌がりにくいです。
現場では頭痛があるときなどにも使用していました。
冷えピタも、「絶対に熱を下げるもの」ではありませんが、お子さんが「冷たくて気持ちいい」と感じるなら、リラックスさせてあげるのに役立ちます。
全部を完璧に頑張らなくて大丈夫。 便利なものに頼りながら、少しでも心穏やかな時間が過ごせますように。
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