保育園の入園が決まり、「さて、何から準備しようかな?」と、お名前シールを貼ったり、仕事の段取りを考えたりと、忙しい毎日を過ごされている方も多いと思います。
新しい生活への期待がある一方で、少しだけ頭の片隅にあるのが「もし子どもが熱を出したら…」ということ。
お仕事のこと、保育園のことで今は手いっぱいかもしれませんが、実は「病児保育の事前登録」も、復職前の今だからこそやっておきたい大切な準備のひとつなんです。
こびとオレンジこんにちは!
14年間、病児保育の現場で多くのお子さんとご家族を支えてきた元主任保育士です。
「病気の子を預けるのが不安」「手続きが難しそう」
…そんなママ・パパの悩みに寄り添い続けてきた私が、現場のリアルな知識をわかりやすく解説します!
まずは、意外と知らない「登録場所」の確認から始めていきましょう!
登録前にまずはココを確認!「どこへ行けばいい?」
最近はネットで利用予約ができる施設も増えていて、事前登録自体がネットだけで完結するところも多くなっています。
実は、私が以前いた施設もそのタイプでした。
わざわざ足を運ぶ必要がなく、忙しい復職前には本当に助かりますよね。
ですが、ここで気をつけてほしいことがあります。
「今の時代、どこもネットでできるだろう」と思っていると、いざという時に困ってしまうかもしれません。
病児保育の世界では、まだまだ以下のようなケースが一般的だからです。
- 「市役所の窓口」まで行かないと登録できないパターン
- 「利用する施設」へ直接行って、面談が必要なパターン
「ネットでできると思っていたら、実は対面での登録が必要だった…」となると、仕事が始まってからでは時間を調整するのが大変です。
まずは、お住まいの地域のホームページを見て、「自分の使いたい施設は、ネット完結か? それとも訪問が必要か?」を確認してみてくださいね!
ネット登録が便利な一方で、少しだけ注意したいポイントもあります。
よくある勘違い:「登録」と「利用予約」は別です⚠️
ネットで手続きができる施設で、実際によくあったのが「登録=予約が取れた」と思って来室されるケースです。
登録フォームを送信すると手続きが完了したように見えるため、そのまま当日施設に来られる方がいらっしゃいました。
ですが実際には、
- 登録=利用できるようになる準備
- 予約=その日の利用枠を確保する手続き
と、まったく別のステップです。
当日の利用には、別途「利用予約」が必要な施設がほとんどです。
体調不良のお子さんを連れてせっかく来ていただいたのに、予約枠がいっぱいでお断りした場面もあり、本当に申し訳ない思いでした…。
登録完了画面やメールなどに、その後の「予約」についての案内が記載されていると思うので、必ず確認しておきましょう。
その上で、もう一つお伝えしたいのが「登録のタイミング」です。
「仕事が始まってからでも間に合うかな?」と思われがちですが、あえて「今、準備しておくこと」をおすすめするのには、ちゃんとした理由があります。
というのも、インフルエンザ流行期の次に混み合うのは、4月〜6月の「入園直後」なんです。
新しい生活が始まり、子どもたちが一斉にいろいろなカゼをもらってくる時期ですね。
「復職してすぐ、そんなに仕事を休めない…」という切実な声も、現場でたくさん聞いてきました。
ですので、もしお近くに施設がいくつかある場合は、念のため複数登録しておくと安心です!



「A保育室がいっぱいでも、B保育室なら空いてる!」ということは本当によくあります!
あらかじめ「心の保険」を増やしておくことで、復帰後の安心感がぐっと変わりますよ。
二度手間を防ぐ!登録時の「持ち物チェックリスト」
いざ登録へ!という時に、忘れ物をしてしまうと、後日また足を運ぶことになってしまいます。
ただでさえ忙しい復職前、二度手間は避けたいですよね。
スムーズに登録を終えるための、必須アイテムをまとめました。
※登録方法や必要書類は施設によって異なります。詳細は事前に確認しておきましょう。
- 母子手帳
- 健康保険証(マイナンバーカードと一体化している場合は、マイナ保険証)
- 乳幼児医療証
- 印鑑(不要な施設も増えていますが、念のため持っておくと安心です)
- 保育料の決定通知書、非課税証明書、または生活保護受給証明書
最近は印鑑が不要な施設も増えていますが、同意書などにハンコが必要な場所もまだあります。
念のためカバンに入れておくと、その場で手続きが完了しますよ。
また、「保育料の決定通知書」は、利用料が減免(安くなる)になるかどうかを確認するために必要です。
減免の対象は自治体によって異なります。 (私のいた施設では生活保護世帯や非課税世帯のみでしたが、母子家庭などが対象になる自治体もあります。)
もしホームページを見ても自分が対象かわからない時は、関係ありそうな書類をひと通り持っていくと、その場でプロが判断してくれるので安心ですよ!



減免に必要な書類を忘れてしまうと、後日わざわざ返金手続きに来てもらわなければならないことも…。 「二度手間になって申し訳ないな」と現場で感じることが多かったので、ぜひセットで持っていくことをおすすめします!
母子手帳やお薬手帳、保険証などをひとまとめにできる大容量タイプです!
こうした書類や医療証などをひとまとめにしておくと、登録時はもちろん、いざという時の受診もスムーズです。
私はあまり派手な色や柄が好みではないのですが、こちらは落ち着いたカラーから選べるのでおすすめです!
面談で、わが子の「元気な基準」を伝えるメリット
面談では母子手帳を見ながら、これまでの発達の様子を伝えたり記入したりする場面があります。
「元気な時の姿」を伝えておくことは、実際にお子さんをお預かりする際の大切な観察ポイントになります。
特に以下の4つについては、伝えておくと安心です。
- 食の好み(好きなもの、普段から食べないもの、水分はよく摂る方か)
- 寝る時のくせ(よく眠るタイプか、抱っこ・トントンなどの寝かしつけ方)
- 好きな遊び(好きなキャラクター・歌や手遊びなど)
- 普段の様子(活発さ・おしゃべりなど)
普段の様子がわかると、回復に向かっているかどうかの目安になります。
例えば「おしゃべりな子」と聞いていれば、当日静かな時に「まだ緊張しているのかな?」と配慮できます。
「歩けるようになった」と知っていれば、ずっと座っている姿を見て「今日はしんどいのかな?」と判断する材料になります。
また、発達について不安なことがある場合も、必ず伝えておきましょう。
配慮が必要なときは、施設側で個別対応を検討できる場合もあります。
事前に相談しておくことが、お子さんがより安全に過ごせることにつながります。



利用当日の朝は、出勤前でなかなかゆっくり話す時間もないかもしれないので、ぜひこの機会に伝えておきましょう!
まとめ:事前登録は「心の保険」
登録に来られた方には、よく「あまりお会いしない(利用しない)ほうがいいんですけどね〜」と、声を掛けていました。
ですが、そうは言っても子どもの体調不良は予測できません。
「もしも」のときに慌てないために、頼れる場所が一つあるだけで、心に余裕が生まれます。
不安なことがあれば面談で伝えて、少しでも晴れやかな気持ちで新しい生活をスタートさせてくださいね。


